5.子どもの育ちが変わった

 様々な情報に触れることで、子どもたちの考え方や行動に変化が起こり始めています。
 いつでも連絡できることが安心を生み、直前に連絡したり、外出中のお守りになったり、すぐに親に助けを呼べる、など子ども自身が自分で考え行動する緊張感や責任感を持つ必要性が薄れています。
 どこにいても遊べるので、周囲に関心を持たず、画面の中の自分だけの世界に没頭する時間が増えています。
 友達との信頼関係構築は子どもにとっての社会学習ですが、いつでも連絡できれば信頼するよりも確認したくなります。つまり、連絡して返信があるか気にするのです。返信がないときは不安になり、常に返信が気になる生活に変わっていきます。
 これらは便利さの弊害として生まれるものです。スマートフォンなどのメディアに過度に頼る生活は、精神的な成長機会を阻害する恐れがあるのです。

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