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1.「安心・安全」…その先にあるものは?

 「子どもを被害者にも加害者にもさせない」「子どもが安全に安心して利用できるようにする」「いじめやネット犯罪から子どもを守る」・・・これらの言葉は、インターネットの様々な脅威から子ども達を守ろうとする強い気持ちが感じ取れます。しかし、そんなにインターネットが危険なら、最初から与えなければ良いのではないでしょうか?

 また、一方では、「デジタルネイティブだから大人よりもネットを知っている」「子どもの方がスマホを上手に扱える」「子ども達の未来を奪うようなことをするな」など、積極的に子ども達にインターネットを使わせようという主張もあります。
 こうした人達は、子ども達の未来がどのようなものになるのかイメージして導こうとしているのでしょうか?それとも流行に任せて浮かれているのか、保守派に反発しているだけでしょうか?

 インターネットの普及により、私たちは多くの情報にふれ、日々取捨選択を繰り返しています。その中には有益なものも有害なものもあり、それらを選択して自分の生活に役立てることがインターネットを使う目的です。ただし、子どもにとって有益と思っても、大人から見れば有害なものもありますし、広告や友達の影響を受けて使い方が歪んでいくこともあります。この「歪み」が問題の発端となっているのです。

 自転車や包丁は、それらを手にする時点で目的が決まっているので、扱い方の注意だけで十分です。しかし、インターネット(メディア全般)は違います。使うことで新たな目的が作られます。だからのめりこみ、意図しない情報に悩まされることになるのです。
 臭いものに蓋をするように、中学卒業までネットを使わせないと考えるのも、便利だし子どもが喜ぶから使わせようと考えるのも、どちらも子どもの未来を見据えた教育的な発言ではありません。
 使い方や問題行為だけに囚われず、子どもの育ちに寄り添い、子どもの成長に役立つインターネットの活用法や制限を考えていくことが、これからの大人の責務となります。