こうしたメリットとは逆に、デメリットもまた存在します。それらは、ここに述べたメリットに頼りすぎたり、目的が不純であることが理由です。言い換えれば、スマホの問題とは、目的意識によって生じるものなのです。
 友達との連絡目的の利用には、つながりすぎて離れられないストレスや、言葉の暴力、ゲームやチャットにのめりこんでしまうことも起こります。スマホは人と人をつなげる力はありますが、離れる力は無いのです。
 スマホが無い生活では、物理的に友達と離れることが必然的に起こります。周囲にいる人達と関わるのが当たり前となります。逆にスマホがある生活では、周囲の人とかかわりながらも、自分だけの空間を作ることができます。家族と居ながら、そこには居ない友達とスマホで時間を共有するのです。いつでも・どこでもつながることは、自分中心のコミュニケーションを自由に作り出せるのです。

 自分の能力の限界を超えるために役立つスマホは、同時に自分の能力を低下させる要因にもなります。その違いは本人の学習意欲や向上心の強さにあります。
 便利で快適な生活とは、脳を働かせなくてもよい場面が多い生活にもなります。脳はそもそも怠け者だそうです。使えば使うほど良く働くようになりますが、使わなければ働きが悪くなるのです。

 広く社会とつながる窓口になるSNSや掲示板も、目的によっては社会の闇とつながる玄関口にもなります。これまでも社会には子どもが関わるべきでないことがたくさんありました。子どもが接する機会が無かったことで、気にせず過ごせていたのです。

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