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1.子どもの外出中の安全を守るために情報端末を与えることは、これからの親の責任ではないでしょうか?

 結論から言えば、「防犯目的の子ども用携帯電話」は、親の安心を買うためのものです。

 携帯電話が子どもの安全を保障するかのようなイメージはマスコミや「子ども会推奨商品」などの謳い文句によりだいぶ定着しているようです。
 子どもと連絡が取れること、防犯ブザーを引っ張ったことがわかること、位置情報が確認できることなど、「現状確認」を可能にした子ども向け携帯電話は、物理的に子どもを守る仕組みにはなっていません。緊急連絡と言う割には、110番通報ではなく警備会社につながるのはなぜでしょうか?そこに「安心ビジネス」があるからです。不安を募らせ、安心したい欲求を高めることで、通信サービスの需要が高まるのです。
 防犯ブザーの誤使用は、学校周辺で日常的に発生しています。ブザー作動時に起動するカメラで相手を取るだけの余裕や技術には訓練も必要ですし、そもそも相手を不審者だと判別し身の安全を確認しながら携帯電話を扱うことを子ども自身が意識しているのか疑問もあります。
 仕事中の保護者が緊急連絡に対応できるのか、警備会社から出動許可の連絡を受けた時に的確な判断(出動には1万円程度の費用がかかる)ができるでしょうか?安全を守る責任を感じている保護者は、平時から緊急事態に万全な体制で臨んでいるでしょうか?
 近年は駅の改札や塾、バス停や学校などで子どもの通過確認を行えるようです。予定通りに通過したことが分かるのは安心かもしれませんが、予定通りに行かなかった場合はどうなるのでしょうか?それを事件と捉えるのは極端な発想です。子どもにも都合や事情があり、時にはサボりたいきもちにもなれば、一人になりたい時もあります。
 状況が確認できることは安心であっても、安全ではありません。携帯電話会社も子どもの安全を守るとは明言できません。

 子どもの携帯電話所持による安心は、確認欲求を高めてしまいます。これまで子どもに任せ、自分が手を出せない部分については考えないようにしていた保護者も、確認欲求の高まりにより、不安が高まってしまいます。この不安を安心に変えることで、あたかも子どもを守っている錯覚に陥るのが、子どもの安全を守る為の携帯電話所持ではないでしょうか?