弊社では対象者に合わせてプログラムを用意しております。また、主催者様のご要望や参加者の年齢や役職などによっても調整しております。
 主な講習プログラムの内容は次の通りです。なお、内容につきましては予告なく変更されることがございます。あらかじめご了承ください。


  

保護者・一般成人


  

親子


  

児童・生徒


  

教職員

 

 講習会のお申し込みはこちら

 

 保護者・一般成人

 子どものケータイ・スマホ等の利用問題は、子どもの生活環境と深く関係しています。むしろ生活環境の充実を図ることが、この問題におけるもっとも重要な指導テーマです。
 これからの情報社会は、従来の物質的豊かさを追い求めた社会と異なり、思考、倫理、論理など、脳内の活動をより一層充実させる「精神社会」へと発展していきます。そのため、子どもたちの心や精神を豊かに育む子育て環境の充実とメディアの関わり方について理解を深めることが大切です。
 電子メディアは私たちの生活を豊かにしますが、電子メディアが子どもたちを大人にするわけではありません(子どもたちを育てるのは大人です)。心や精神の成長に必要な体験と、メディアによって得られる体験には異なる性質があることを理解し、大人として子どもにどのような機会を与えるのか考えていくことが大切です。

◆テーマ  「気づいていますか?ケータイが変えた子どもたちの生活」

1 メディアってなんだろう?  最も基本となる考え方を紹介します。どうして大人より子どものほうがケータイ・スマホ利用問題を起こしやすいのか?また、この問題がどうして難しいのか?その理由を紹介します。
2 ケータイが変えた子どもたちの生活  ケータイ・スマホは子どもたちの生活をどのように変えているのか?普段見ていても気にしていなかった「問題の見方」を紹介します。これによって今日から子どもたちを見る目が変わります!
3 大人に求められること  この問題はよく子どもたち自身の問題と見られますが、実は大人がその原因を作っていることは多々あります。便利で快適な日常を送る大人が起こす問題とは何か、考えます。
4 実践指導  これからどのように子どもとどのように関わっていったら良いのでしょうか?子どもの育ちを考えたメディアの指導方法について紹介します。

標準的な時間:60~90分

 

講習会のお申し込みはこちら 

 

 親子

 ケータイ・スマホ利用問題の大半は、生活上の問題です。そのため、日常的な指導が重要になります。
 このような指導を行うには、親子の共通認識が重要になります。子どものケータイ・スマホ利用問題は、大人も注意すべき点が多々あります。子どもだけでなく、大人だけでなく、一緒に考え学び行動するには、同じテーマでお互いに勉強する機会がとても重要です。

◆テーマ  親子で考えよう!ケータイ・スマホがある生活

1 包丁とスマホの違いは?  メディアは自転車や包丁のような道具とは根本的に異なる性質があります。そのため、他の道具の扱いと同じようにメディアの使い方を考えていると、問題の芽を見落としてしまいます。
 まずは、メディアの危険とは何なのかを知りましょう。
2 問題の背景にあるもの  事例を使って、何が問題の原因になっているのか?自分の生活にどのように関係しているのか?等を考えます。
 これは、いわゆる問題対処方法を学ぶためではなく、自分の事として問題を理解することを目的としています。
3 未来に向けて今から始めること  成長することと、生活が便利になることをバランスよく考えるために、これからの生活で注意することや大事にしたいことを考えます。

 

講習会のお申し込みはこちら

 

 児童・生徒

 情報モラルの指導が求められている学校現場では、様々な立場の外部講師を招いた講習会がよく行われています。しかし、交通安全や薬物乱用などと異なり、ケータイ・スマホに関する指導は多種多様です。理由は、目指すべきゴールをどのように考えるかによって決まるからです。
 弊社では、日常的なトラブルの具体的対処法や問題抑止に特化した指導ではなく、考える力や志を持って主体的にメディアと向き合う姿勢をはぐくむ指導に重点を置いています。全生徒に関心を持ってもらい、一人ひとりがそれぞれ異なる自分の使い方や考え方を意識してもらうことを目的としています。そのため、講義では、端末の所持率はあまり関係ありません。また、スマートフォン等のネット端末利用の促進や否定をするためものでもありません。そのため講義では「便利だから上手に使おう」だとか、利用抑止効果をねらった極端な事例紹介や結論は極力控えさせていただいております。

 指導内容は小学生から高校生まで発達段階に応じて以下の3プログラムを用意しています。

① 小学生向け

 小学生の電子メディア利用は地域によって大きく異なります。しかし、基本的に多くの小学生は、スマートフォンの利用は小学生にはまだ早いと考えているようです。そのため、これから中学高校生にむけて、小学生のうちに考えておくこと、できるようになっておくことは何かを考えながら、情報社会の一員になるために必要な準備について考えます。

◆テーマ  ケータイと向き合う準備をしよう

1 ケータイ・スマホには「魔法」がある?!  例え話や日常生活にあるものを題材に、ケータイ・スマホ特有の問題の考え方を紹介します。この考えを知ることで、自分の事として考える素地を築きます。
2 「魔法」の正体は何?  ケータイ・スマホ利用問題が単なる間違いや悪意ある使い方によっておこるものではなく、自分から問題に近づいてしまう点にあることを理解します。
3 日ごろの経験が未来を創る  ケータイ・スマホがあるからできることに目を向けるだけでなく、それらが無いからこそできることにも目を向けて、大人になるために必要な経験を学べる生活づくりの必要性を考えます。

 

 

② 中学(高校)生向け

 中学生になると同時に、インターネットの利用は活発になります。これは家庭の指導だけでなく、子どもたちの心の成長(思春期)と関係があります。
 そのため、ケータイ・スマホと向き合うことは、自分自身と向き合うことに等しいと考える必要があります。交友関係の問題をはじめ、生活態度が大きく変化しやすい時期だからこそ、トラブル対処だけでなく、その背景を理解し、小さな失敗から多くを学べる「考える力」を身につけることを目指します。

◆テーマ  ケータイと向き合う姿勢を考えよう

1 ケータイ・スマホには「魔法」がある?!  例え話や日常生活にあるものを題材に、ケータイ・スマホ特有の問題の考え方を紹介します。この考えを知ることで、自分の事として考える素地を築きます。
2 自分自身の問題  ケータイ・スマホ利用問題の多くは生活習慣を歪める点にあります。メディア依存問題をはじめ、将来にわたって影響を及ぼす影響について考えます。
3 身近な人たちが関わる問題  トラブルの多くが身近な人たちとの関わりから生まれています。チャットをはじめ多様なコミュニケーション環境の中で人とどう関わっていくべきか、自分の心と向き合いながら考えます。
4 社会の一員として考える問題  これからの社会は生活のあらゆる場面がIT化されていきますが、それにより人間性や社会の在り方が大きく問われるようになります。将来に向けてどのようにIT機器と向き合うべきか考えます。
5 私たちはなぜケータイ・スマホを持つのか?  ケータイ・スマホがあるから出来ることだけでなく、むしろ無いからこそ出来ることにも目を向け、何のためのケータイ・スマホなのか、原点に戻って考えます。

 

※このコンテンツは中学生と高校生両方に適した内容になっています。

 

③ 高校生向け

 すでに多くの高校生にとって、ケータイ・スマホは身体の一部と化しています。しかし、こうしたメディア利用は経験から習得したものであり、社会が望んだものとは言えません。そのため、高校生の多くは無自覚的に社会性の学習や、情報に振り回されない主体的な生き方について考える機会が相対的に失われています。
 情報が多く社会規範が多様化するこれからの社会で、彼らが自分らしく生きるための倫理観やスタイルを見つけるお手伝いをします。

◆テーマ  情報社会の生き方を考えよう

1 メディアとは何か?  私たちの生活に最も密接にかかわっている「メディア」の役割と危険性についてメディア・リテラシーの観点から理解を深めます。
2 問題の背景を考える  ネット上で働く特有の心理作用や、それが実生活に及ぼす影響について理解を深めます。SNSを中心に、メディアが及ぼす心理的影響とトラブルや事件の関係性について考えます。
3 情報社会の生き方とは?  ケータイ・スマホ利用によって成功する人と損をする人の違いは何か?インターネットがある社会を生きる上で必要な力はどこでどのように学ぶのか?人生の道しるべを探ります。

 

※このコンテンツは主に進学校向けの生徒に適した内容になっています。

講習会のお申し込みはこちら

 

 教職員

 情報化が進む社会に必要とされる人材の育成を考えたとき、ケータイ・スマホ指導における学校の役割は年々高まっています。家庭では行えない集団学習や専門的学習の機会に適した指導の考え方から実践的な指導モデルまで紹介します。

◆テーマ  メディア・リテラシーの役割と必要性

1 メディアとは何か?  私たちの生活に最も密接にかかわっている「メディア」の役割と危険性についてメディア・リテラシーの観点から理解を深めます。
2 ネット問題の構造理解  ネット上で行われている不可解な行動の背景にある問題の構造を解説します。メディア特有の問題点を理解することで、今後の子どもたちの行動理解だけでなく、情報社会の危険性の理解を深めます。
3 実践的指導法  実践的な指導例を紹介します。
4 メディア・リテラシーの必要性  メディア・リテラシーを考える目的は、犯罪やトラブルの回避だけではありません。むしろそれ以上に大事な目的があります。今後の教育の在り方を大きく左右するメディア・リテラシーの必要性について理解を深めます。

 

講習会のお申し込みはこちら