1.問題になりにくい社会を目指して
子どもたちは何の為にインターネットを使い、何の為に指導を受けているのでしょうか?
指導なき利用が広がり、慌てて危険性を訴え、個別の問題に対処しているのが現状です。理由は、急速なネット利用環境の普及に、教育が追いついていなかったためです。まるで無免許運転が常態化しているようなものです。大変リスクの高い状態ですが、世界中が情報化という変化の只中にある現在では、当然とも言えます。
しかし、いつまでも同じような指導を繰り返してはいけません。過去の出来事や反省点を教訓にして、新たな指導モデルの実現を目指すべきです。
では、それはどのようなものでしょうか?健康に例えて考えてみましょう。
WHOでは「健康とは病気や虚弱でないというだけではなく、身体の体力値が高く、知的には適切教育を受け、社会的(家族、地域社会、職場)には豊かな人間関係があり、精神的にも安定している状態である(精神的健康・社会的健康・身体的健康のバランスがとれた状態)というものだといえるでしょう」と定義しています。
これを実現するには、薬に頼った生活や具合が悪くなりそうな時だけ気をつけるような生活習慣は、健康的とはいえません。生活が充実し公私のバランスがとれた、ゆとりある生活を維持することが健康的ということです。
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